試行錯誤の末に完成した、 新しいビル、新しい自分。

建築設備保全業務福岡営業所

任されたのは、日本最高ランクの
耐震性を備えたオフィス建築。

「完成して電気をつけるときが、一番緊張する瞬間であり、ホッとする瞬間でもあります」。2016年2月NEXCOグループの新社屋が博多駅に竣工した。地下1階、地上6階のこのビルにはNEXCOグループのオフィスが入る。2年前、ビル建設のプロジェクトの始動に際し、2014年入社の彼は入社1年目にして設計施工の管理業務、いわゆる責任者に抜擢された。NEXCOグループの数々の要望も汲み取り、建築のさまざまな条件や制限も整理しながら、ゼネコンが提案してきた図面や仕様を施主の立場でチェックする重要なポジションだ。

このビルのテーマのひとつが『災害に強いビル』。「高速道路は、この国のライフライン。地震などの自然災害があっても、いち早く復旧し安心かつ安全に通行させることがNEXCOグループの使命です。だからこそ、その基盤となるNEXCOオフィスビルの機能が止まることはあってはならないんです」。災害時の拠点となる消防署や警察と同等の最高ランクの耐震性能を備えており、インフラが停止しても3日間ビル内で水や電気をまかなえる。担当した新社屋は日本でもトップクラスのシステムを備えているのだ。

「できない」ではなく、
「どうしたらできるか」を考える。

建物は、つくる人の考えや使う人のニーズによって、まるで生き物のように変化する。すでに決まった設計や仕様が、時間や予算の都合で変更されることが日常だった。そんなとき「それじゃできない」と思うのではなく、「どうしたらできるか」を考えるプラス思考も、彼の真骨頂。「ああじゃない、こうじゃないと、試行錯誤しながらみんなで考える現場が、しんどいけれど、たまらなく好きなんです」。

のちに聞くと、彼がこの任務に抜擢されたのは、電気や空調など設備をトータルに管理できる力量が期待されたから。省エネ対策には、照明と空調を一元管理できる中央監視システムを採用。他にも、高度な認証システムを備えたセキュリティ体制を構築し、省エネと安全性を両立させたビルが実現した。「この場所はもともと空き地でした。ゼロの状態から、多くの人のアイデアと協力で徐々に形になっていく姿を見てきたんです」。彼はその姿を、自分自身ともオーバーラップさせていた。2年前に比べて大きく成長した、新しい自分がそこにいる。

用語解説

NEXCO

西日本高速道路の略。

働く「ヒト」たち