知識は、後からついてくる。 「好き」な気持ちと「好奇心」があればいい。

建築設備設計業務調査設計事業部 建築設計課

一見地味な仕事が、
建物の生命線を支えている。

彼が担当するのは、SAやPAなど高速道路の建物の電力、照明、空調設備の設計業務。施設を利用されるお客様にとって、照明が点灯しているのは当たり前。空調が滞りなく動いているのは当たり前。なかなか、使う人の意識にも止まりにくい。他人から見れば地味に思える仕事に、彼は大きなやりがいを感じている。「建物を人間の身体で考えると、デザインが外見、構造が骨や肉。電気や空調設備というのは、脳や心臓のようなもの。建物の中枢であり、それがないと建物がまったく機能しないくらい大切なパートなんです。」

もともと、機械好きで車好き。30年以上にわたって、大好きな設備機器関係の仕事に携われた自分は幸せ者だと言う。「白い紙に鉛筆で図面を描いたものが、実際に動く姿となって見ることができる。それが、単純に面白いんです。現場でどんなに苦労があっても、その瞬間を味わってしまったらもう辞められません」。

「ありそうでなかったもの」を。
日本初山田SAの「放射熱空調」。

彼が取り組んだビッグプロジェクトが「山田SA」である。いたるところに最先端の環境技術やシステムが導入されたこのSAでは、日本初の「放射熱空調」を採用。天井と床に管を張り巡らし、冬は暖かいお湯、夏場は冷たい水を流すことで空間の温度をコントロール。従来の空調と比べ、50%?60%の電力量削減という結果をもたらした。彼の仕事の根底にあるのは、一歩先を見る視点。この仕事は、今あるニーズに応えるだけじゃ足りないと彼は言う。

「私の仕事は、ヒット企画や商品の開発に似ています。『ありそうでなかったもの』を現実にすること。でも新しいアイデアは待っているだけじゃ湧いてこない。日常の中でアンテナを張り巡らし、『面白い!』と思った情報を蓄積していく。たくさんの情報や知識が組み合わさり、アイデアは生まれて来るんです。」人材を育成する立場になった今、切に願うのは、好奇心旺盛な人に来てほしいということ。若いうちは知識なんてなくていい。好きな気持ちと好奇心さえあれば、ぐんぐん成長できる。彼自身の成長が、それを証明している。

用語解説

SA

サービスエリア。休憩・食事・自動車の給油・整備点検のための施設として設置される。一般に駐車場・トイレ・無料休憩所・緑地・遊具施設のほか、レストラン・売店・情報コーナー・給油・修理所(ガソリンスタンド)などが設けられる。主に人と車が必要としているサービスを提供できる休憩施設です。

SA

サービスエリア(SA)より小規模な施設が備えられ、トイレや自販機が設置されている。主に疲れや緊張をとるためのサービスを提供している休憩施設です。

働く「ヒト」たち